準ミスター日本酒が、さくら市で普及活動を行いました。
「日本酒を誰よりも愛する男子」が選ばれる「2020Mr SAKE(ミスター サケ)」準グランプリの富沢武士(とみざわたけし)さん(大阪市在住)が日本酒の普及活動でさくら市内の仙禽(せんきん)を訪れました。福島県双葉町出身の富沢さんは東日本大震災を契機に両親が市に移り住んだことから、“第2の故郷”となる市で活動をスタートしました。
今回訪問した『仙禽』は、江戸時代後期の文化3年(1806年)にさくら市に創業した蔵元です。「仙禽(せんきん)」とは、仙人に仕える鳥、「鶴」を意味し、この蔵の名前として代々受け継がれて来ました。原料米を蔵の仕込み水と同じ水脈上にある田んぼから収穫するドメーヌ化を実現し、土地の風土を生かしたテロワール重視の酒造りで人気の蔵元で、『さくらブランド』にも認証されています。
MrSAKE(ミスター酒)
一般社団法人ミス日本酒が主催し、今年で第4回をむかえるコンテストでミスター酒に選ばれた方々は、日本酒はもちろん日本の伝統や文化などを国内外に発信する活動を行っています。
富沢さんはその活動に対して自身の思いを熱く語っています。
-『日本酒は「日本らしさの結晶」と表現されます。四季のある日本が持つ豊かな水資源、気候風土、日本人の丁寧で繊細な性格、稲作文化。様々な条件が重なり合って今に伝わる、日本の伝統文化の1つである日本酒のその繊細さは、日本らしさの結晶です。そんな日本酒を通して、日本の魅力を世界へと伝えることが私たちMr. SAKE(ミスターサケ)、Miss. SAKE(ミスサケ)の使命です。オフライン、オンライン双方において、世界に誇る國酒Japanese SAKEを通して日本の伝統や文化の魅力を発信することにより、さらなる機運の高まりに貢献したいと考えております。』-
準ミスター酒 富沢武士さん
富沢さんが語る 仙禽の魅力とは?
仙禽はどんなジャンルの料理ともマリアージュ(相性)抜群!
正直、僕はもともと洋食畑の人間でして、恥ずかしながら日本酒を飲むようになったのはここ数年なんです。そんな自分が、白ワインのような甘さと酸味の「仙禽」を初めて口にしたとき、衝撃を受けたと同時に一気に日本酒の虜になってしまいました。ラベルを見ると、酒蔵の住所は栃木県さくら市!まさに実家から徒歩圏内に酒蔵があることを知り拍子抜けでした(笑)
実は、仙禽の蔵元さんは個性的な酒に魅了されたファンから「酸の魔術師」と言われているんです。それは「日本酒度」の全国平均が+1.46であるのに対して、「仙禽」は-2~-3と飛び抜けて甘酸っぱいことから来ているのですが、逆にそれが現代の食文化と最高にマッチングしているように感じます。というのも、酸には、味を引き締めたり、後味をすっきりさせたりする効果があるため、お肉料理や揚げ物、バターを使った濃厚なソースを添える料理と抜群に相性がいいんです。是非、地元の名酒「仙禽」とのマリアージュを楽しんでみませんか?
他の日本酒とは比べられないオンリーワンの「仙禽」
ちなみに、仙禽のラインナップに「ナチュールシリーズ」というものがありますが、そこには“生きた酒”であることを感じさせる“ある仕掛け”が隠されているんです。水・米・米麹のみで造られる「ナチュール」は、様々な酵母での酒造りとは異なり天然酵母の働きに左右されるため、毎回同じレシピで造っても仕上がりには違いが出てくるようです。ナチュールのラベルには、製造年と桶番号がナンバリングしてあるのはそういう理由からです。ナンバーの異なる「ナチュール」を並べて飲み比べなんていうのも面白いかもしれませんよ!