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「やわらか」「しっとり」「上品な甘さ」黄金色の干し芋ができるまで【地域おこし協力隊永谷の農的観光ナビ】

さくら市地域おこし協力隊・永谷です。
今回は農業研修でお世話になった農業法人、和みの杜さんの干し芋をご紹介します。

和みの杜さんは干し芋の製造、販売をされている農業法人です。原材料となるサツマイモの栽培から行われており、わたしも収穫から干し芋づくりまで経験させていただきました。

と、言葉にすると短いのですがその裏には工夫や努力が隠れており、わたしも作業を通じてその一端に触れることができました。あまり知る機会のない干し芋づくりの舞台裏を少しご紹介します!

さつまいもが干し芋に変わるまで

畑から工場へ

実際にわたしが携わることができたのは畑で育ったさつまいもの収穫、土のついた芋の洗浄と選別、蒸した芋を干し芋に加工する作業でした。

芋の収穫に関しては機械が掘り上げてくれますが、どんどん掘り上げられる芋を大きさ毎にわけてコンテナに入れていく作業はなかなか忙しい!迫りくるサツマイモの群れに焦るわたしとは対照的に、ベテランのみなさんはテキパキと作業をこなされていました。

収穫後、畑から運び出された芋はすぐ干し芋になるわけではなく、適切な温度で管理された倉庫の中で3ヶ月程度”寝かされ”ます。
この“寝かす”という工程が非常に大切で、これを経ることで芋に貯蔵されたでんぷん質が糖分に変わって甘さを引き出すことができます。おいしい干し芋をつくるために大事な工程です。

倉庫内で時間をかけて熟成された芋は土がついたままの状態なので水洗いし、工場に運びサイズごとに選別します。

工場で干し芋に

工場にやって来た芋は蒸してからスライスします。サツマイモをやわらかくなるまで蒸し、皮を剥いた後で角切り、スライスと形状を分けて加工されます。
それぞれの形状ごとにピアノ線をピンと張った専用の道具を使用します。やわらかく蒸しあげられた芋はピアノ線をスーッと通って切断されますが、切った芋はそのままの形でとりあげて箱に収め、次の工程でまとめて台に広げられます。
ここでもやはり慣れは必要で、ピアノ線を通す際に崩れたり、台に広げる際に芋が素直にはがれずもたついてしまったりと、手早く正確に作業するにはやはりコツが必要。ベテランのみなさんの流れるような手つきはため息ものでした。

その後台に広げられた芋は乾燥機にかけられ干し芋になりますが、その工程にも試行錯誤があり、さつまいもの特性を考慮していかにおいしさを引き出すか苦心されたそうです。

試行錯誤の末に誕生した和みの杜さんの干し芋「甘極み」は、やわらかくしっとりしていて上品な甘さ。そして黄金色で目にも鮮やかです。
個人的に干し芋づくりに挑戦したことがありますが、完全に自然な状態で干すと硬くなったり色が黒ずんだりと同じようにはできません。一連の研修を通じ、和みの杜さんの企業努力を実感しました。

老若男女問わず喜ばれる干し芋「甘極み」はお土産にもってこい。砂糖や添加物を一切使用しないのでお子さまのおやつにもおすすめです!

【お求めはこちらから】
・和みの杜ホームペー(オンラインショップ)
・道の駅きつれがわ
・JAしおのや農産物直売所さくら 他

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