本殿には、当時は珍しい大象の彫刻などが飾られています。 古い歴史を持つといわれる八幡宮ですが、現在の姿になるのは江戸時代に入ってからです。 本殿は間口6尺(約180センチメートル)奥行10尺(約300センチメートル)総欅白木造りで、鳳凰や当時は珍しい大象、そして鯉が滝を登り竜となる伝説「登竜門」の意匠を三方に廻らした彫刻などで飾られています。 江戸後期の寺社建築として優れているうえ、文政元年(1818)に宇都宮の高田仲衛門等宮大工によって着手されたことや、儀式・祝宴・群衆などを描いた絵馬「本殿上棟式図」に見る文政5(1822)年の上棟式、文政9(1826)年に行われた遷宮式典の様子など、年代、作者、諸記録が明確なことも重要です。 本殿以外にも多くの奉納絵馬がありますが、上述の絵馬のほかに「大相撲図」、小宅文藻筆「鶏図」、菊池愛山筆「暖燗紅葉図」の4図が市指定文化財になっています。 基本情報 住所栃木県さくら市櫻野1510-22 アクセス