旧喜連川興業銀行本店(現 和い話い広場)
経営が思わしくなかった南摩興業銀行(現鹿沼市)を引き受け、新たに大正二(1913)年十二月二十六日設立された喜連川興業銀行本店として建てられたと推測される建物です。何度かの銀行統廃合を経て、昭和五(1930)年の昭和恐慌の影響を受け、下野中央銀行喜連川東支店時に経営を停止しました。
その後、当時の喜連川町長でもあった笹沼多三郎の取得を経て、昭和四十(1905)年喜連川農業共同組合(後にJAしおのや)、平成二十(2008)年から現在の和い話い広場として使用されています。
建物は鉄筋コンクリートの比較的天井の高い1階建て。正面以外側の腰部と唐草模様の飾りを持つ四本の飾り柱はコンクリートで石造り風、その他の壁面を煉瓦タイル張りしています。正面玄関上には四角い窓上に西洋唐草文の装飾を付けています。玄関と柱で区切られた左右には、半円形アーチ窓とその上部に薔薇窓を配置しています。南側も同様に3分割し、半円形アーチ窓と薔薇窓、一番東側に庇付きの行員通用口。一段低い屋根の付け張り出した所にある東側と北側には飾り柱、半円形アーチ窓、薔薇窓を付けていません。中は、石張りの床と当時のカウンターを残す一室を設け、東側の奥にカタカナのダイヤル付き扉の金庫室もあります。窓や中の天井など後年の改修も見受けられますが、建築当時の姿を良く留めています。
現在は展示スペース・談話室の貸出や観光ボランティアの紹介を行っています。
レンタサイクル
和い話い広場には、レンタサイクルもありますので市内散策にご活用ください。旧奥州街道を散策してもよし、里山の自然を巡ってもよし、疲れたら日本三大美肌の湯・喜連川温泉の各施設で身体も心もゆったりしてもよし! 時間制限はなく1日500円で、電動アシスト付なので運転もラクラクです。ぜひ、ご利用ください。