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第2回 桜の手紙コンテスト結果発表【一般部門】

昨年秋から年末にかけて募集した「第2回 桜の手紙コンテスト」には、前回の2倍以上である2,000通を大幅に超える応募がございました。その中から審査を経て選ばれた「一般部門」の39作品を当ページにて発表いたします。

※発表時の個人情報は応募当時のものであり、氏名は敬称略となります
※個人情報については応募時の注意事項を了承したものとみなして掲載します

最 優 秀 賞

施設へ送る車中でボンネットに舞い落ちる桜の花びらに「冷えると思ったら雪だよ」と母さんが言う。桜、好きだったから回り道したのにさ、母さんこのまま家に帰ろうか。

東京都・岩瀬 和子(66)

《受賞コメント》
 第1回に続き、2度目の応募でまさか自分の作品が選ばれるなんて、信じられませんでした。しかも「最優秀賞」。本当にありがとうございました。
近くにさくら市出身の友人がいて、すぐに連絡すると自分のことのように喜んでくれました。

優 秀 賞

桜の季節だね。俺達三人、高校卒業の春九州を旅した時、汽車の窓から桜の花ビラが弁当の中まで舞って来たよな。も一度ルートを辿って見るか。あいつの写真と一緒にな。

神奈川県・池田 史逑(72)

《受賞コメント》
 「さくら咲く」の語呂合わせという楽しい規定など、ユニークさに惹かれて応募いたしました。そして「優秀賞」までいただいたことは望外の喜びです。今まで那須方面にはよく行っていたのですが、送っていただいたパンフレットでさくら市の魅力が良くわかり、是非訪れて見たいと思っています。

さくら市教育長賞

桜が舞い散る公園、あなたは花びらの絨毯の上で、「ここは絵本のような世界」だと目を輝かせて言っていたね。娘よ、あなたの絵本にパパはあとどれくらい登場できるの?

兵庫県・松嶋 孝(47)

さくら市氏家観光協会長賞

散歩道、私の肩についた桜の花びらを見つけた君。「ママ! おみやげ!」と小さな手で渡された花びらはどんな花束より嬉しかった。次は私が花を贈る番。卒業おめでとう。

和歌山県・角谷 美都希(35)

《受賞コメント》
 今回こちらの公募を知った時、真っ先に思いうかんだのは青春のほろにがい思い出でもなく、自分が子どもの頃の記憶でもなく、まだ幼かった娘と共に歩いた、あの桜並木の散歩道でした。
 そんな娘も中学校を卒業し、この春から高校生。この節目のタイミングでの受賞は感慨深いものでした。家族一同、この嬉しい春の便りに大変光栄に思っております。

さくら市 氏家郵便局長賞

桜散る。不合格だった。以降、学歴主義のお父さんとの関係は朽ちて遠くになったね。あの日咲かなかった桜。でも生きる細道のあちこちで今は綺麗に咲いているよ。

愛知県・吉田 典子(62)

《受賞コメント》
 私は現在名古屋に住んでいますが、青春時代はあの甲子園球場のある兵庫県西宮市で過ごしました。関西では桜の名所として有名な「夙川」に沿った道が通学路でした。3月生まれの私は、誕生日が桜満開予想日になるとその1年はラッキーイヤーと決めてひとりで喜んでいました。
 大学受験に失敗し、短大へ。以降父との関係がぎくしゃくし、その関係は離れていくばかり。2年前に40年勤めた会社を退職しましたが、何の言葉もありませんでした。父が望んだ道ではなかったのですが、私の40年には桜はいっぱい咲きました。父には言えない気持ちを文字にしました。
 たくさん賞品をいただきワクワクしました。同封されていた「るるぶ」びっくりしました。「さくら市」と私の誕生日が同じなのも、嬉しい奇遇です。コロナが終息しましたら桜の季節に伺いたいと思います。楽しみです。ありがとうございました。

毎年同じ場所に桜を見に行きますね。子供たちと一緒に、巣立ってからは二人で。津波で町が流された時も、桜を通して町を確認しに行く。二人の定点観測だね。

宮城県・千田 康司(60)

《受賞コメント》
 東日本大震災で被災しましたが、それでも咲いている桜に元気をもらいました。
 (ご子息のお花見写真を添えて)写真は翌年の春で、桜の向こうは廃墟で、今は復興祈念公園として民家は全くありません。 花見団子を食べてる息子たちの一人は、今年被災地の小学校の先生になりました。
 逃げてこられただけで幸せです。今はウクライナの人達のことを気にかけています。

病院に駆けつけたらちゃんと待っててくれたな。頑張ったな、おかん。ありがとう。桜見物、一人で行ったけど見せた写真、ええ感じやろ。元気やけど見守っといてや。

兵庫県・田中 浩温(59)

《受賞コメント》
 実は桜の季節が苦手だったりします。理由は環境の変化に弱いからでしょう。今年も少しブルーな気持ちでいるとこんな「うれしい」ことが起きるとは。「桜」。今年はいいスタートがきれました。ありがとうございます。早速おかんに報告しました。きっと「なかなかやるやん」とほほえんでくれているでしょう。この度は本当にありがとうございます!!

花作(かさく)

津波到達地点を人々に伝えるため、毎年植えられる故郷の桜。天国から見えていますか? 自らを犠牲にして子供達を守ったあなた。この日のことを私も伝え続けていきます。  東京都・後藤 里奈(33)

桜並木を息子と散歩。風に吹かれて桜の花びらが舞っている。「桜が喜んでるね。ママの病気治ったから。」笑顔で小さな手をギュッとしてくれたあの日は忘れられない。  広島県・宮岡 美玲(48)
《受賞コメント》
 息子が1歳の時に私が命にかかわる病気になりました。手術、治療を終え、家の近くの公園まで息子と散歩へ行った時に見た桜を忘れる事が出来ません。その時の思いを手紙に書きました。
 いつか、さくら市の桜を見に行ってみたいです。

出逢った頃「桜が好き」と言ったから、沢山の桜を見に連れていってくれたね。家族が増えて桜の下で撮る写真はいつしか子供たちばかり。来年は一枚くらい二人で撮ろな。  愛知県・宮路 聖子(55)

「私にきらわれたらどうするの」と、妻によく言われる。でも俺は安心している。満開の桜の下で、「一生大好き」とハグされたあの日のことを今も忘れないでいるから。  新潟県・中静 憲夫(74)
《受賞コメント》
 第1回「桜の手紙コンテスト」の優秀賞に続いて、第2回目も花作に選んでいただきました。
 お礼を兼ねて、「氏家ゆうゆうパーク桜まつり」に行こうと計画していたのですが、4月5日の朝に私の母親が病院で亡くなってしまい、今年はあきらめることにしました。(母は満97歳で老衰)
 生前母は、「雪の降る寒い時はイヤだ。桜の咲く暖かい春に逝きたい」と申しておりましたが、まったく望みどおりになった次第です。葬儀のあった4月8日は、お釈迦様の誕生をお祝いする「花まつり」で、奇しくも我が家の庭のソメイヨシノが開花した日でした。
 第3回「桜の手紙コンテスト」には、桜に因んだ母の思い出を綴るつもりです。

「しゃくらきれい。」小さな両手で春を抱きしめて、はしゃぐ君。その瞳に移る世界がずっと美しくありますように。桜が咲く度、母はあの日の幼い君を思い出しています。  兵庫県・大﨑 貴子(37)
《受賞コメント》
 思いがけず素敵な賞を頂き、とても嬉しかったです。
 1年に1度しか咲かず、あっという間に散る桜。人生の中で大好きな人と見られる桜はとても貴重だと思います。そんなきれいな名前の付いたさくら市、いつか家族で訪れたいと思います。

ここまでだよ。と手を離したら、桜並木の下を、毎日泣きながら登校してたね。あれから3年、成長したね、頑張ったね。満開笑顔のあなたが心から誇らしい。  新潟県・大橋 里香子(33)
《受賞コメント》
 選んで頂き、本当にありがとうございました。また桜にちなんだ素敵な品々を頂戴しとても嬉しかったです。春の忘れられない思い出となりました。

普段は「超」が付くほど怖い父が桜の前ではそれは、それは穏やかで優しい目をしていた。それが父の本当の姿だと思った。私は嬉しくて父の顔ばかり見ていた。  新潟県・涌井 和子(65)
《受賞コメント》
 この度は多数の作品の中からお選びいただき、誠にありがとうございます。
 いつの時代も桜は見る人々を幸せな気持ちにしてくれますね。この素敵なコンテストを末長く続けてくださることを願っております。

じいちゃん、まだあったよ! あの山のベンチと自販機! 買い物帰りの二人の散歩道、覚えてる? 今年も咲くよ! 大好きなじいちゃんとの思い出の桜、この先も忘れないよ。  山口県・石川 美由紀(39)

「ぼくに押させて」 母の車椅子を押す私に君は言った。母に桜を見せたくて訪れた住吉神社。玉砂利に阻まれても力を振り絞る五歳の君の頬はやさしい桜色に輝いていたよ。  大阪府・打波 紘一(78)
《受賞コメント》
 桜の季節がめぐってまいりますと、まだ幼かったわが子や優しかった母のまなざしがいつも思い出されます。今回はそんな懐かしい気持ちを手紙にしてみました。
 桜を見ると人はやさしい気持ちになり、他者への寛容さも生まれてくるように思われます。ウクライナでの悲惨な状況を見聞するにつけても、平和に恵まれた日本の桜を愛する優しさが、人間らしさを呼びもどす力をなってほしいと願わずにはおられません。

君の云っていた安吾の「桜の森の満開の下」を十年経って読んでみたよ。なんていうか。ただ、こう、年とってね。君をおんぶしてその下を何処までも歩いてみたかったよ。  神奈川県・野澤 秀樹(73)
《受賞コメント》
 とりとめのない云い方で記してみようとしたものの、過分のご評価をいただき光栄と存じます。

桜の下でお嫁さんになってと言ってくれた昔、貴男の靴底ははがれかけていて、くつ下も穴が開いていたけれど、私の人生懸けても良いと思ったよ。私の選択、正解でした。  大阪府・松浦 宣子(78)
《受賞コメント》
 「花作」を頂きまして、ありがとうございました。又、おいしい賞品もありがとうございます。パンフレット等、桜がきれいですね。いつか、行かせてもらいたく思いました。お心づくしの数々、ありがとうございました。御礼申し上げます。

病院で「日本一の嫁さんだ」と言っていたそうですね。亡くなって、親類の方に聞きました。私こそお義父さんに感謝しています。来年も一緒に、お花見しましょうね。  茨城県・谷田部 明美(52)
《受賞コメント》
 義父の命日は4月9日です。今は桜の開花も早くなりましたが、十数年前の4月は満開でした。亡くなる数日前、病院で窓ごしに花見をし、「来年も見ましょう」と励ましたのを思い出されます。
 義父への感謝の言葉を伝えられずだったので、思わずペンを取りました。孫を可愛がり、嫁である私にも優しくしてもらいました。桜が咲くこの時期は特に色々な思い出が思い出されます。

故郷の小学校が廃校になるんだってさ。校庭の桜の木の下で腕白小僧達は中学生を夢見ていろいろ語りあっていたけど、就職する君は寂しそうに桜の花びらを食べていたね。  長野県・山﨑 人功(92)

冬の夕暮れ、バス停に咲く桜が明かりのように思えた。理由も告げず帰省した私を、母さんはバス停まで迎えにきてくれたね。「お帰り」の声で私の心にも明かりが灯った。  大阪府・成田 広美(65)

寒風に耐えた桜が、今、満開だ。母が乗る車椅子を、そっと押しながら、白髪の上に降る紅の花片を摘む。「生きとれば、よかこともある」母はとても嬉しそうに笑った。  長崎県・西村 徹也(66)
《受賞コメント》
 花作をいただき、とても嬉しく思います。大きな励みになりました。また副賞のさくらうどんとういろうを早速いただき、そのふくよかな味と桜の若葉の香りに驚きました。とても上品な風味に大変感激いたしました。美味しかったです。
 さくら市の観光案内を読み、マップを眺めて写真を見て、ぜひさくら市を訪れてみたいという気持ちになりました。さくら市のますますのご発展を祈ります。

雨女だったあなたと最後に観た桜もやっぱり雨でした。小雨に煙る水墨画のような桜を二人で眺めましたね。いまでもあなたを想うと心の中の薄墨色の桜が幽かに揺れます。  神奈川県・神田 美奈子(51)
《受賞コメント》
 作中の「雨女のあなた」とは、私の母のことです。天気予報を見て、晴れの日を選んだのに、小雨に降られてしまいました。母との最後のお花見は、雨に閉ざされた幻想的な世界として心に残っています。
 毎年、桜が咲くと嬉しくなりますが、年々、今はもう逢えない人に想いを馳せるようになりました。
 この受賞で、母との想い出が、またひとつふえたように感じます。

夜桜を季節外れの雪みたいって笑ったら、何度もかき集めて頭の上から降らせてくれた。あなたと家族になれてよかった。幸せな桜の雪がいつまでも降り止みませんように。  埼玉県・角井 汐梨(32)
《受賞コメント》
 可愛らしい名前の賞をいただき光栄です。当時恋人だった主人と見た夜桜。
 今は父母となり、愛娘と見上げています。桜のように、惜しむことなく愛情を降り注いでいきたいです。
 いつか家族でさくら市の桜を見に行こうと思います。

風に吹かれてヒラヒラ舞う桜の花びらを必死に追いかけていた愛犬チョコ。でも全然取ることができなかった。何て不器用な犬なんだろう。そうか飼主に似ただけなんだ。  愛知県・辻 正身(68)
《受賞コメント》
 私の手紙が「花作」に選んでいただけたとのことで嬉しく思っています。正直言って、さくら市という市のことはこれまで知りませんでした。でも温泉は好きで全国各地の温泉を巡って旅行を続けていました。このところのコロナ騒ぎで、ちょっと足が遠のいていますが、収まったら喜連川喜連川温泉へも行ってみたいと思います。
 私の住んでいるみよし市も、さくら市ほどではありませんが、三好池という桜のきれいな所があります。先日歩いてきましたが、「桜は散り際がいいね」なんて言っている人がいました。私の髪の散り際のときには誰もそんなことは言ってはくれませんでしたが。

漁師町の切通しに大きく枝を広げた桜の古木の下、潮焼けしたあなたが日がな一日海をみつめていた。桜吹雪のなか、今日も遭難した若い息子を待っているのですか。  岐阜県・後藤 順(68)

小学校の頃、家族四人で見に行った夜桜。真っ暗な夜空にライトで照らされた桜の輝き。嫌な事ばかりの多かった私の子供時代の数少ない楽しかった思い出の一つです。  富山県・真田 理香(45)
《受賞コメント》
 私は子供の頃、とても嫌な家の中で過ごしてきました。そんな中でも家族で夜桜を見に行ったことは自分の中で素敵な思い出として残っています。あの時は夜桜の美しさに目をうばわれ、常日頃感じていた恐怖は全くなく、ただ、ただ、感動していました。
 桜の季節になるとあの日のことを思い出します。ありがとうございました。

恋人になって初めてしたことは、あなたの肩に落ちた桜の花びらを摘むことでした。夫婦になっても、桜色に頬を染めたあの日のふたりを忘れず暮らしていきましょう。  埼玉県・宮澤 由季(35)
《受賞コメント》
 桜を見るたびに作品に込めた当時の心境を思い出すことができそうです。いつまでも初々しさを忘れずにいたいと思います。

とても嬉しそうに桜を見上げていたあなた。耳元についた桜の花びらが、まるで髪飾りの様に淡く美しかったことを覚えています。いつも一緒に笑ってくれてありがとう。  東京都・塚本 沙弥(43)

若いお母さん達に伝えて。桜の季節を一緒に過ごせるのはごく僅かだと。入学式、卒業式。桜の季節を楽しんでと。叶うなら若いお母さんだったあの頃の私にも伝えて。  高知県・鈴田 貴代(50)

愛してるより愛が伝わる言葉をずっと探していたけれど、最近見つけました。私より先に死なないでほしい。大好きな桜を見ても、貴方がいなければ綺麗だと思えない。  神奈川県・柴田 若菜(21)

息子よ、初任給で寿司屋へ連れて行ってくれたね、店先に遅咲きの桜が満開。1輪を私の頭に。あれから二十年、海外から戻れない貴方、桜茶を淹れてあげられる日はいつ?  栃木県・金井 悦子(76)
《受賞コメント》
 実は今年1月に帰国出来ました。自宅滞在は2週間なのに、コロナで往復で5週間のホテル隔離。心身共に大変な帰国でした。
 勤務地では出来合いばかりの食事だろうから、せめて私の手料理を食べさせたつもりです。
 帰ったその日の内から「今度いつ帰国するの?」と思ってしまう母親です。

毎晩店を閉めると夜の散歩に出かけたわね。次の朝、サンダルの底に桜の花弁が一枚くっついていた。春には花の絨毯を歩く父さんが浮かびます。天国でも散歩してますか?  栃木県・中村 実千代(67)
《受賞コメント》
 第1回目に続き2回目も「花作」を頂戴いたしまして、桜満開のような喜びを感じております。1回目は「母」の、2回目は「父」の桜に寄せた思い出を手紙にしました。これで両親への小さな親孝行が果たせました。二人の笑顔が桜吹雪にやさしく揺れています。
 また、昨年教えていただいたとおり「氏家ゆうゆうパーク」へ行って参りました。涙が出るほどきれいで、いつまでもそこに居たい気分でした。また桜を観に寄らせていただきます。

満開の桜を見に、母の後ろを自転車で追いかけた。子供の私は考えもしなかったけど、ジュース片手に二人で笑って眺めた、当たり前ではないあの時間、本当に幸せでした。  栃木県・小池 美和子(52)
《受賞コメント》
 私が12才の時に他界した大好きな母との思い出に“桜”はかけがえのないものでいます。当たり前の毎日は当たり前ではなく、もっと甘えたかった。もっとありがとうって言えばよかった。小さな心にたくさんの後悔がありました。
 “桜の手紙”これを知った時、すぐに応募する事を決めました。何回も何回も母への想いを書き直し、温かい涙を流しながら清書をしました。“花作”入選、とても嬉しかったです。このような機会を与えて下さってありがとうございました。

おじいちゃん。元気? あの公園の桜。今年も咲いてるよ。おかしいな。同じ桜のはずなのに。一緒に見たあの時より全然綺麗に見えないの。今、天国からはどう見えてる?  北海道・小島 悠華(24)
《受賞コメント》
 まさか受賞できると思わず、とても驚いています。選んで頂いて光栄です。
 実家の近くに咲く桜を見る度、ふと切なくなる祖父との思い出を、こうして手紙にして、天国へ送る気持ちで書きました。
 皆さまの作品も見て、色々な桜の思い出があるなと感じ、有意義で貴重な経験になりました。

桜が咲くと、あなたの誕生日が近いことを思い出す。誕生日にメッセージを送ることが、今では楽しみの一つ。だって、メッセージを送ることができる唯一の口実だから。  埼玉県・髙橋 綾香(20)

「俺と付き合ってください」 桜の木の下であなたは告白してくれたね。あれから2年後、今ではあなたがいて当たり前の日常。来年は家族として桜を見に行けるから楽しみ。  栃木県・上野 純奈(22)

大好きなのに口に出せなかった淡い恋、五十年過ぎてセピア色でも宝です。夢は自分流に変えられます。桜並木の通学路の辺りから組み直し、結末を同窓会で語りましょう。  秋田県・今野 芳彦(74)
《受賞コメント》
 老脳の錆び止めにと短文を綴り、楽しんでいる75才の爺です。雑誌で見つけた「桜の手紙コンテスト」にボケの花より桜の花を咲かせようとペンを握り、完成まで1ヶ月を要しました。
 他のコンテストで「佳作」を頂いた事はありますが、「花作」は初めてで、賞名の上手さに感服し、居間に賞状を飾り、拍手。
 老脳が燻し銀になったと勝手に思い込み、賞状に心で花丸描いて眺めています。

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